低身長、成長ホルモン、自費、治療、背を伸ばす、背が伸びる

　ここまでは、「低身長」の子供たちの治療と日本おける健康保険制度について記載してきましたが、ここからは「背（身長）が低い」子供たちの治療について現状を記載していきます。
　医療もグローバル化し、日本でも自由診療（保険外診療）が一般的になりつつあります。美容整形（プチ整形・レーザー脱毛など）、インプラント（一部保険適応）、歯科矯正（一部保険適応）、ED治療、男性型脱毛症治療などの広告を電車やネットでもよく見かけます。これら全てが自由診療（保険外診療）です。避妊目的のピル投与も自由診療（保険外診療）です。同じように「背（身長）が低い」子供たちにも自由診療（保険外診療）で背（身長）を伸ばすことができます。
　子供たちの背（身長）を伸ばす治療には、「成長ホルモン療法（自己注射）」「性腺抑制療法（外来注射）」「蛋白同化ステロイド剤療法（処方）」があります。全て医学的に立証されている治療方法です。当然、「低身長」で保険制度や公費制度で治療を受けている子供たちと同じように、医師による副作用チェック（診察・検査）を受けながら慎重に治療する必要があります。簡単な問診や診察では、副作用出現を未然に防ぐことはできません。また、医師から十分に説明を受け、時間をかけて患者さん自身が考えて治療するかどうか結論を出すことが必要です。美容整形などと同じように、「背（身長）が低い」ことは「生命」に関係ありません。QOL向上のための治療です。但し、美容整形などと異なり、年齢制限すなわち「治療可能な時期」と「治療不可能な時期」があることを理解して下さい。「背（身長）が低い」子供たちの治療ができるのは、一生のうち思春期の「骨端線が開いている時期」までです。
　健康保険制度・公費制度で治療（低身長の子供たちの治療）を行っているのは、各大学病院小児科、各国立病院小児科、国公立こども医療センター、国公立こども病院、成長ホルモン注射を扱っている個人医療機関（病院・医院・クリニック）などです。保険外の自由診療（背[身長]の低い子供たちの治療）を行っているのは一部の個人医療機関（病院・医院・クリニック）だけです。